デミアン・チャゼル監督により、日本では平成29年(2017年)に公開された作品です。
ゴールデングローブ賞を始めとして、アカデミー賞・英国アカデミー賞といった数々の賞を受賞したミュージカル映画作品です。
いつの日か、そんな夢を見る二人がロサンゼルスの街でそれぞれの夢を追いかけていました。ミアはハリウッド女優を目指しながらカフェでバイト。セバスチャンは売れないジャズピアニストとして、それぞれ困窮しながらも何とか生計を立てているという状況でした。
ロサンゼルスの大都会の中、沢山の人々が行き交う中で、運命は二人を近づけようとするのです。オーディションも上手く行かなかったミアと、好きなジャズクラブの閉店を知ったセバスチャンは、あるジャズバーですれ違います。
再び別のパーティーでセバスチャンを見かけたミアは、セバスチャンとの距離を縮めます。ミアに纏わりつく人物を振り切るために、会場を離れた二人は車を探して歩いているうちに、美しい夕焼けを見るのです。
ジャズが嫌いだというミアに、本物のジャズを教えるというセバスチャンは、次に会う約束を交わすのでした。
夢を追う若い二人がロサンゼルスの街で出会い、恋に落ちそれぞれの夢に向きあっていく少しだけ切ない物語。
見どころはセバスチャンの見事なピアノと、様々な事を考えさせられるラストシーンにあるおすすめの映画となっています。
❏ 映画『ムトゥ踊るマハラジャ』4K & 5.1chデジタルリマスター版公式サイト
K・S・ラヴィクマール監督 インドで制作されたインドのミュージカル映画作品です。
日本に記録的なインド映画ブームをもたらす火付け役ともなった、勧善懲悪ストーリーの作品となっています。
大地主ラージャの元で働くムトゥは、真面目で明るい性格から他の使用人仲間からも好かれています。大地主ですから跡継ぎが欲しい大奥様は、ラージャに結婚して欲しいと思っていますが、当のラージャは芝居見物に遊び歩いてばかりです。
伯父のアンバラは、自分の娘パドミニとラージャを結婚させると、ラージャの家の財産を手にできると考えています。結婚させたいとは思っても、ラージャの方が相手にしないので、アンバラの策略はあまり上手くは行ってませんでした。
そんなある晩に芝居小屋を訪れた事で、ラージャはなんとそこに出演していた女優のランガに一目惚れしてしまったのです。
いつもと同じようにラージャはランガの舞台をムトゥとともに観劇に行きますが、団長の作った借金の形としてランガが連れ去られそうになっています。
ラージャの命令でランガを連れ出したムトゥでしたが、ランガのイタズラ心から二人はキスをしてしまった事で、ムトゥはランガに恋をしてしまうのですが…。
見どころはインド映画の特徴とも言える極彩色の景色の中、展開していくストーリーにあり、インド映画入門編としてもぜひおすすめの映画作品となっています。
アダム・シャンクマン監督により2007年に公開されました。
ジョン・ウォーターズ監督が1988に制作した映画が、2002年にミュージカル劇に舞台化されましたが、その作品を映画化した作品となっています。
1960年代のボルチモアではまだまだ人種差別が色濃く残っていました。舞台はその頃のボルチモアで、ここに住む少女トレイシーは、年頃の他の少女と同じくおしゃれやダンスが大好きな女の子です。ただ他の女の子達と少し違うのは、トレイシーがビッグサイズだという事。それでもトレイシーは体型の事など気にしていません。人気番組に出てくる憧れのダンサーと共演したいと、少女らしい夢を描いていました。
番組の中で新しいメンバーを募集する事を知ったトレイシーは、千載一遇の大チャンスとばかりに友人と参加を決意します。
しかし結果は、オーディションで太っている事を理由に落選してしまい、オーディションに少し遅刻してしまったトレイシーは居残りさせられる事になってしまうのです。
その教室で出会ったのは黒人の生徒達で、すぐに皆と仲良くなったトレイシーは彼らからR&Bのステップを教わりながら、踊っていました。それを目にしたのはトレイシー憧れのダンサー、リンクだったのです。
リンクは早速トレイシーの才能を見抜き、番組司会者が主催するパーティーに招待したのです。
ビッグサイズの女の子が夢を叶えていくサクセスストーリーには、多くの女の子や女性が勇気づけられます。
みどころはトレイシーの夢に邁進するひたむきな姿と、その母親役を演じたジョン・トラボルタ!特殊メイクなどで母親に変身した彼の演技も見逃せません。
❏ Amazon.co.jp: ムーラン・ルージュ (字幕版) | Prime Video
バズ・ラーマン監督により2001年に公開された作品です。
ムーラン・ルージュとは、1889年にフランスで誕生したキャバレーで、ショーで大変な人気を集めた他、映画の題材としても多く取り上げられた実在のキャバレーです。
作家志望でパリへ出てきたクリスチャンは、上流階級出身で作家になりたいという夢を父に反対されていました。それでも憧れをもち出てきた大都会パリの片隅、恋愛作品を書こうと構想を練るのですが、自分には恋愛経験がない事に気付くのです。
途方にくれていた時クリスチャンが過ごす安宿の天井から、突然人が降ってきたかのように落ちてきました。これをきっかけに、クリスチャンはムーラン・ルージュで働く人々と、知り合う事となったのです。
当のムーラン・ルージュはというと、舞台装飾の出費がかさみ経営はかんばしくありません。新しい舞台を制作してパトロンを得たいと考えていましたが、そんな中でムーラン・ルージュの人々はクリスチャンの才能と出会うのです。
華やかな世界とその舞台裏で繰り広がれれる人間模様、そこでクリスチャンは花形スターのサティーンに出会うのですが…。
かつてはこの舞台にプレスリーやシナトラが立ったという伝説のキャバレー。そこで繰り広げられる美しく華やかな世界は、見る者を魅了してくれるおすすめの映画となっています。